サンミゲル島は大西洋に位置するポルトガル領のアゾレス諸島最大の島です。この島はとても自然が溢れ旅行にも人気の目的地です。そしてまた、パイナップルの栽培が盛んに行われています。
17世紀に、ブラジルで発見したパイナップルの栽培を試験的に始めました。18世紀に入り、サンミゲル島では植物の病気が蔓延し今まで栽培されていたオレンジやレモンの木が全滅してしまいます。そして、その代わりとしてパイナップル栽培を本格的に始めたそうです。パイナップルは温暖な気候が好きですが直射日光に弱いため、サンミゲル島のパイナップルは白く塗った温室で栽培しています。また、夜間はパイナップルの成長と香りを良くするためにバナナの皮を燻してスモークさせるととても手が込んでいます。そして、収穫までになんと2年もかかります。
サンミゲル島のパイナップルはふつうのものに比べると、大きさは小ぶりで丸く、皮はオレンジ色と可愛いらしい感じです。そして味の方は、少しビターで嫌に甘くなくとっても香りが良いのが特徴です。
日本ではあまり馴染みがないと思いますので、ポルトガルにお越しの際は是非ご賞味下さい。