リスボンでは、毎年6月13日の聖アントニオの日の前日より行われる聖アントニオ祭の準備が着々と進められています。この祭りは、リスボンの守護聖人の聖アントニオ(Santo António)を讃えるもので、地区別に何か月にもわたって準備された色華やかなパレードがリベルダーデ大通りを下って行きます。
聖アントニオは縁結びの聖人であるため、この日に思いを寄せている人へマンジェリコ(バジル)を贈り、思いを伝える習慣があるそうです。街にはマンジェリコを売る屋台もたくさん出ます。また、リスボン市では、毎年この日に結婚するカップルを16組抽選して結婚費用を補助するのが昔からの伝統になっています。こんな日に、リスボンにて恋人にプロポーズなんていかがでしょうか?お一人様は恋の成就を願って聖アントニオ像にコインを投げましょう。きっと聖アントニオが素敵な人と巡り会わせてくれるでしょう。
またこの日は公式のイワシの解禁日にもなっている為、別名「イワシ祭り」とも呼ばれています。街のあちこちで炭をおこし、新鮮で脂ののったイワシを食べる習慣になっています。これがすごーいおいしいのです。祭りのクライマックスは12日の夜、聖アントニオ教会があるアルファマ地区はたくさんの屋台が出て、人々はイワシを片手にワインやビールを飲みながら音楽を聴き、朝まで踊り明かします。今からでも間に合いますので是非リスボンを訪れ、この祭りを肌で感じてみてはいかがですか?おすすめです。